インラインとオフセット
ダブルロータリーのバストロンボーンには、第2バルブが主管に付くインラインと、第2バルブがF管に付くオフセットの2種類があります。それぞれ長所と使い方が違うので、特性をよく知って選択することをお勧めします。
インライン
第2バルブが主管に付くタイプのダブルロータリーシステム。バルブを押すとF管になる第1バルブとG♭管になる第2バルブが両方とも主管に付いているので、どちらのバルブも独立して使用できるというメリットがあります。両方のバルブを同時に押すとD管になり、4種類の管から好みのポジションを選ぶことができるわけです。特に、F管よりも半音高いG♭管は、5ポジションの音を1ポジションで吹くことができるので便利です。
オフセット
第2バルブがF管に付くタイプのダブルロータリーシステム。1音下がる第2バルブが、主管ではなくF管に付いているので、第1バルブと同時に第2バルブを押すとE♭管になります。第2バルブだけ単独で押しても作用しませんが、主管を通るバルブは1つだけなので、シングルロータリーの楽器のような吹奏感と音抜けを得ることができます。